歯科東洋医学との出会い

 私と東洋医学の出会いは、開業してから3年目頃のこと、立ち寄った書店で「こりと痛みがたちまち消える鍼灸術」のタイトルが目にとまり、早速購入して読んでいるときに、たまたま母が急性中耳炎で大学病院の耳鼻科を受診しました。処方された薬を服用しても3日間毎夜痛みでうなっているをみかねて、該当項目の急性中耳炎の治し方のページを開き、本を参考にしながら足のつぼ・然谷を押して痛みがあるほうにたばこのお灸を30回くらい、外関に1円玉、臨泣には10円玉をテープで貼りました。どうなるか注目していたら、数分後には耳がもやもやしだしその数分後には痛みが消失したようだとのことで、私は最初はまさかと思いましたが、3日間痛みで苦悩していた母が嘘をつくはずもなくその効果に驚き、改めて感心したことがきっかけです。

統合医療とは

 統合医療とは  国際統合医療フォーラム(2005年:東京で開催)に於いて、統合医療での歯科の重要性を取り上げ、全身疾患の90%が口腔に関係しているとの報告がなされました。西洋医学は科学的証拠をよりどころにして病気の原因になるものをなくそうとするのに対し、東洋医学は体を活性化して自然治癒力、抵抗力、生命力といった人間の回復力をつけることを重視します。統合医療とは、西洋医学と東洋医学の各々の長所を引き出し、さらに代替医療を加えることで、病気や障害が治り健康体を取り戻そうとする医療のことです。